6人目
「そら、狂史郎!」

ディアは襲いかかる!

「ただ悪神を降ろしただけの人間に過ぎない貴様が、この俺にどこまで抗し切れるか見せてみろ!」

鋭い爪の生えた手刀を繰り出すディア。

「オラァッ!」

狂史郎はその手刀に拳を合わせ、ディアの手刀を破壊する!

指をへし折られ、手の構造ごとグシャグシャに破壊されるディア。

立て続けに、狂史郎はディアの胴体に連続の拳を叩き込む!

悪神の力を借りたそれは、最早人間の腕力による代物ではない。

皮膚が削げ、肉が抉れ、骨がひしゃげる。

重機で激突されたかのような肉体の損傷具合。

狂史郎は人間の素早さと正確さで動ける、パワーショベルやブルドーザーのような存在だった。

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