6人目
鳩尾を打たれ、たった1発で警察官は嘔吐し、その場に跪いた。

「そら、どうした。お上の威光を笠に着る犬コロが」

あのサラリーマンの男性と一緒だ。

今度は警察官が、男によっていいように嬲られ、甚振られる。

何も手にしていない、丸腰の男によって、警察官が叩きのめされている。

その様子に、通行人達は絶句し、愕然とその様子を見つめている。

その時だった。

「!」

突然の銃声。

野次馬達は耳を塞いでその場にしゃがみ込む。

…ゆっくりと、振り向く男。

もう1人の警察官が、空に向かって拳銃を撃ち放っていた。

「抵抗を止めて大人しくしろ。さもなければ今度は撃つ」

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