浮気性彼氏さま。

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「え？浮気相手って京治ｰｹｲｼﾞｰなの？」






「そう。だからよろしく、花奈」








教室にて。




休み時間中に浮気相手として夏栄に紹介されたのはまさかの同中出身にして腐れ縁でよく一緒にいる京治だった。





夏栄曰く『アンタも浮気をすれば伊織くんもアンタが離れると思って必死になるんじゃない？』と言うことで始まった浮気プロジェクト。






先週までは乗り気じゃなかったが、今朝の伊織くんを見て話が変わった。







私はもっと女としての魅力をあげなければならない。




そして少しでも私に必死になってもらいたい。







「早速だけど昼ごはん明日から花奈が作って来てよ」





「はい？」





「だって花奈は火、水、木は俺の彼女なんでしょ？」






「………それ、下僕と間違えてない？」








無表情な京治と表情を歪める私の会話。








………そもそも弁当なんて作ったことないし。