浮気性彼氏さま。

伊織くん？




どーしたんだろ？






普段はあまり教室に現れない伊織くんに疑問を持ちながらも京治に軽く声をかけて伊織くんが呼んでいるらしい入口まで向かう。






伊織くんのクラスは階が違うから本当にこれは珍しいことなのだ。








「伊織くん、珍しいね？どーしたの？」






本当に入口付近に立っていた可愛らしく天使な伊織くんに声をかける。





やっぱり、かっこいいし、可愛い、大好きだ。







「え、彼女に会いに来るのに何か理由がいるの？」






「………っ」







不思議そうに首を傾げながら私を見つめる伊織くんにやられてしまい言葉を詰まらせる。






つ、つまり、伊織くんはただ私に会いに来たってことでいいんでしょーかっ。