浮気性彼氏さま。
月曜日と金曜日。
週の始めと週の終わり。
この日だけ。
この日だけはアナタは私の彼氏さま。
「えっと、その愛が重そうな弁当さまは………」
「ん?あぁ、これ?ヨーコ先輩が作ってくれたの」
「………へぇ」
私の彼氏、伊織ーイオリーくんの目の前で広げられている愛の重そうな弁当を見て深い深ーいため息をもらす。
もちろん伊織くんは私の様子に気づいているのかいないのか、いつもの可愛らしい笑顔を浮かべたまま。
ヨーコ先輩は確か木曜日の彼女だったはず。