浮気性彼氏さま。
半裸でシャワー室に放置された時はもう本当にやばいと思った。
陰湿な漫画とかで出てくるいじめの場面が頭を過ぎったほどだ。
でも、あれだけ独占欲むき出しで、ヤキモチまで妬いちゃうなんて伊織くんもしかしなくても私のこと本気で好きになってくれたんじゃない?
いや、なってもらってたらすっっっっごく嬉しい。
「花奈の匂いする」
伊織くんのことを考えている私の目の前で先ほど私から受け取った体操服を匂う京治の一言に血の気が一気に引く。
「え!!?私の体臭ついちゃった!!?ご、ごめんっ!!」
そんな京治に慌てて謝罪。
あの一瞬で消えない体臭つけるとか、私の臭いキツすぎじゃないか?
「………」
ズーン
そして最後に肩を落として落ち込む。
おっさんの加齢臭かよ。
まだ華のJKなのに。