浮気性彼氏さま。
誰を選ぶかはアナタ次第。
「今年のクリスマスは結局誰と過ごす訳?」
「んー、夏栄?」
「いやいや、私は無理だから」
とある日の放課後のこと。
我がクラスの教室にて。
クリスマスまであと2日ということもあり、騒がしい世間の流れに一切逆らわず、私たちもクリスマスの話をしていた。
あの衝撃の別れ話から約3週間。
空いた月、金の彼女枠には別々の彼女さんができ、私は文字通りフラれ、捨てられていた。
今の私には曜日感覚が全くない。
どの日も何もない普通の日だから。
「はぁ」
「またため息ついてる」
あの日から私は生きる屍状態だ。
何度もため息をついてしまう私を夏栄が呆れたように見つめる。
呆れられても仕方がない。
私のため息はエンドレスだから。
そう、エンドレスブレスなのだ。