浮気性彼氏さま。












「い、いやいやいや。だ、ダメでしょ?年頃男子よ」







初めて見た真剣な表情に何故か心臓が加速し、京治から視線を逸らす。






ドクンッドクンッドクンッドクンッ






いや、何故かじゃない。




その言葉の意味をどこかで理解してしまったから心臓がうるさいのだ。








「好きだよ、やっと気づいた訳?この鈍感」






「………っ」








京治の優しい微笑みに言葉を詰まらせる。





顔がどんどん赤くなっていくのが自分でもわかる。







す、すすすす好きっ!!?



あの京治が私を!!?









「ほ、本気でございますか?」






「本気だよ。好きじゃなかったら浮気相手なんて引き受ける訳ないし」








信じられなくて半笑いな私の頬に優しく京治が触れる。












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