浮気性彼氏さま。










パクッ






「………っ!!?」






私が食べていた卵焼きを伊織くんが唇で奪う。





目の前には可愛らしく妖艶な伊織くんの顔。





少しでも動けば唇と唇が触れそうな距離に思考が停止する。






頭の中真っ白。








「んっ、花奈の卵焼き甘くておいしい。こっちの方が好き」





私から卵焼きを奪うと満足そうにそう言って微笑む伊織くん。







ドクドクドクドクッ








その笑顔にまた心臓が加速する。














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