浮気性彼氏さま。
本気になって裏切られるかもしれないことが。
でもそれより、君が僕ではなく、他の男の横で笑っていることの方が辛かったんだ。
負けたよ、花奈。
「………花奈」
「え」
ずっと。
ずっと触れたくて堪らなかった花奈の頬に触れる。
頬に触れられただけで小さな声を漏らし、顔を真っ赤にする花奈。
こんなことで顔を赤くしちゃって。
かわいい。
花奈にだけはやましい気持ちで触れられなかったのは花奈のことを心のどこかで大切にしてたからだろう。
チュッ
触れるか触れないかの優しいキスを僕は花奈に落とした。
大好きだよ、花奈。