浮気性彼氏さま。
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side花奈
「いっ、伊織くん?」
今日はクリスマス。
晴れて月でも金でもなく正式な彼女になった私だけれども正式な彼女こと私は何故か伊織くんに迫られ、冷や汗を流していた。
「アイツには近づかないでって言ったよね?」
「………は、はい。でも、やましい気持ちでは近づいてませんし……」
「そんなことはわかっているよ。でもあっちはやましい気持ちで近づいているでしょ?」
「そ、そんなことは……」
伊織くん家の伊織くんの部屋にて。
ベッドに押し倒されれる形でニコニコスマイル伊織くんに迫られ、タジタジになる私。
………いや、一つ訂正。
目だけは笑っていないニコニコスマイル伊織くん、だ。