浮気性彼氏さま。
「私だけ食べているのは申し訳ないっていうか……」
「何言ってんの。いつものことじゃん」
申し訳なさそうに京治をチラリと見れば、そんな私をおかしそうに、何より愛おしそうに京治が私を見つめていた。
ドキンッ
コイツ、目で私をキュン死させる気か。
「今日はクリスマス!!京治も何か食べなよ!!フォーク貸すから!!」
胸のドキドキを抑えつつ、京治にケーキを食べるように促す。
「えー。別に要らないのに」
強引に私にフォークを持たされて無表情ながらも少し迷惑そうな顔色を見せる京治。
こうなったら意地でもケーキを食べさせてやるっ。