浮気性彼氏さま。
「あ、美味しそうな奴見つけた」
「本当!!?どれどれ!!?」
「これ」
京治の言う〝美味しそうな奴〟はどれなのか、ケーキたちを真剣に見つめ探す私を何故か京治は指さす。
え、美味しそうな奴で何故私が指をさされている?
それは一瞬だった。
ペロッ
「………っ!!!」
京治の美しい顔が近づいて来たかと思うと私の頬に付いていたらしい生クリームを京治がぺろりと舐め取っていた。
「ん、甘くて美味しい。ご馳走さま」
「〜っ!!!!!」
舌で自分の唇を妖艶に舐めて京治が色っぽく、意地悪な笑みを私に向ける。
そんな京治に私は声にならない悲鳴しか上げることができず。