浮気性彼氏さま。
ドクンッドクンッドクンッドクンッ
心臓が爆発するのではないかと言うほど音を立てて暴れ出す。
し、心臓に悪いっ!!!!!
「け、京治!!いきなり何するのよ!!」
「ん?嫌だった?」
恥ずかしさで顔を真っ赤にする私に京治がクスリと笑う。
一緒に過ごす時間が長かった分、京治には私のことなんて何でもお見通しなのだ。
それが今までは何とも思っていなかったのに恋人になるとこんなにも厄介だったなんて…っ!!!
「………い、嫌じゃない」
「うん」
消え入りそうな声でさえもきちんと拾って、京治は優しく私の頭に触れ、答える。
うぅ、私、京治には一生敵わない気がする。