浮気性彼氏さま。

私が浮気をしなければ伊織くんはこんな不安な気持ちにならなかったのだろうか。






いつもそうやって伊織くんに与えてしまった不安に罪悪感を抱いてしまい、強く抵抗できない。








それに………









「伊織くん……、大好きだよ」









私は彼が大好きなのだ。





元から伊織くんに心酔していた私は彼に逆らう術を知らない。








「僕も大好きだよ、花奈」








ﾁｭｯ








甘いマスクで満足そうに微笑み、今度は唇にキスを落とす伊織くん。