告白 ~私の思い、彼の気持ち~【仮】
第二章 キズ跡…
“ザザ…ン”

気が付くと、目の前には広がる海…。

夕陽でキラキラと水面が光る!

とても綺麗…!

どこまでも、果てしなく続く地平線…

そして、止まることのない波の音…

波の音を聞いていると、少しだけ気持ちが落ち着く!

「はぁ…はぁ…こっ…こんなに走ったの、はっ…久しぶり!」

汗がポタポタと砂浜に落ちる。

「はぁ…、暑い!涙か汗か分かんないや!!」

“ザ…ン…ザザ…ン”

「走ったから、のど乾いたなぁ…。財布、財布…あっ!」

財布、携帯、鍵…の入ったバックを健太に投げつけたんだった!!

「うそっ!」

あわてて引き帰した。

そして、走る足を止まる。

「バカ…戻れる分けないじゃん…。」

もう、健太のところには…戻れないのに…!

また、涙が溢れて来た!

「泣くな梓!」

“バチン!”

自分のほっぺたを思い切り叩いた。

「イッタ…」

叩いたほっぺたを擦る。

「あっ!確か…ポケットにお釣りが…!?」

ポケットに入れたままのお釣りのを探す!

「ない…ない…」

確か入れたまま…

“!!!!”

「あった~♪」

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