S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「それは、つまりだね……っ、キミにはまだわからないかもしれないが、愛しき人とならば四六時中、こう……なんと言うか、一緒にいたいと……」


もう既に誰も聞いちゃいない……。



「ほら、祭典始まるんだからあんたも自分のクラスに帰んなよ」


「う、うむ。明里くん!辛い別れになるが、ここは耐えようではないか。ぼ、僕は一先ず帰ることにしよう!」



いえ、全く辛くありません。


あなたのその自由気ままな言動を浴びせられる方が辛いんです……。



火神さんに追い払われた蒼ノ月様は、光の速さで飛び出していった。

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