S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「豆腐屋、あなたの評価はAプラスだったそうね?」


「うぅ……」


今それを仰いますか!?


傷口に塩を塗る、とはこのことではないだろうか。



「まだまだ、努力が足りないってことなのよ」


「……それは、否定出来ません」



全くもって正論なだけに私は足元を見つめるしか出来ない。



「あなたも……それからわたくしもね?」


「え?お嬢様も……?」



棘のない口調に驚きながら、私は顔を上げて聞き返す。


な、なんだか、お嬢様が照れていらっしゃるのは気のせい……?



「わ、わたくしもあなたと同じAプラスだったのよ……っ。わたくしと同じ評価ということを光栄に思いなさい!」


「っ、私なんかが、フォアグラお嬢様と同じ評価……」


嘘、本当に……?

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