夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

「…ヒカル、かぁ。
…うんっ///。男の子でも女の子でも可愛いね!」

次の子供の名前の提案にも喜んで賛成してくれて、幸せそうな表情で再び星空を見上げるアカリを俺は背中から抱き締めてもう一度誓う。

ギル、俺はアカリを絶対に離さない。
どんな未来が待ってても、一緒に生きていく。


「俺にそっくりな男の子、だろ?
…でも。アカリが息子ばっかりに構ってたら、俺は妬くからな。」

「///…妬く必要、ないよ。
私の1番は、ヴァロンだもん。」

前に回している俺の腕に、アカリは優しく手を添えてとても幸せそうに微笑ってくれた。
この笑顔が力になる。
また明日も、彼女が微笑んでくれるならどんな暗闇も真っ白に変わるんだ。


「あんま可愛い事言うな。
…また、抱きたくなる。だろ?」

「///っ……。」

片腕をアカリの太ももの下から回してひょいっと抱き上げてお姫様抱っこすると、最初は驚いた表情をしていた彼女が、微笑んで抱き付いてくれる。
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