夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

「和室に、布団敷いてもらってるんだ。
たまにはベッドじゃなくて畳の上に敷いた布団で、気分変えてみる?
……アカリ、雰囲気変わると燃えるみたいだし?」

アカリが可愛くて、俺がつい意地悪な口調でそう言うと、彼女は「なっ///!」と声を小さく上げて慌てだした。


「///っ…そ、そんな事ないもんっ。
あ、あれはヴァロンが私の弱い処ばっか…///。」

「…でも。嫌じゃないだろ?」

「!///っ〜〜〜。」

クスクス笑いながら見つめていると、アカリは真っ赤な顔をして、照れ隠しに俺の頰をつねって引っ張る。


「っ…痛い痛い。アカリ、ごめん。」

謝る俺に「もうっ///。」っと言って拗ねるアカリを抱いたまま、そろそろ部屋に戻ろうと中庭を歩き出すと…。

ガサッ…!
と近くの茂みが揺れた。
< 102 / 402 >

この作品をシェア

pagetop