夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
そんな気持ちを知る筈もなく、ミネアは次第に笑顔になると、目を輝かせて俺に言う。
「すごいっ…。
まさか、こんな場所で会えるなんて…。
わ、わたくし…!子供の時からずっとファンで、一度お会いしたかったんですのっ…///。」
「……。」
俺がマオの時に見た表情とはまた違う、夢見る少女のような新たな一面を見せるミネアに嫌な感情は湧かなかったが、ここは早々に立ち去って貰いたかった。
……仕方ねぇ。
俺はフッと鼻で笑うと、上着で顔を隠したままのアカリを近くの建物の壁に押し付けて、強引に唇を奪って激しい口付けを繰り返した。
「!///っ…ン、ッ……ぁ。」
突然の事にビクッと身体を揺らして力が抜けそうなアカリを、ギュッと腕の中に閉じ込めるように抱きながら俺は唇を離してペロッと舌を出すと、横目でミネアを睨む。