夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「…飲まして。」
「!……え?」
「アカリが、口移しで飲まして?」
「///っ……。」
少し首を傾けて、意地悪そうに微笑みながら私に強請ってくるヴァロン。
時々エッチの時に、彼が私に飲ませてくれるやり方。
「っ……///。」
すごく恥ずかしいけど…。
私はボトルのフタを開けてゆっくりと水を口に含むと、身を屈めて横になっているヴァロンの唇と自分の唇を重ねた。
零さないようにそっと唇を開いて、彼の口内に水を注ぎ込むと…。ゴクッという水を飲み込む音が、静かに響いた。
恥ずかしくてパッと離れようとすると、後頭部に回されたヴァロンの手が私を引き寄せて、あっという間に唇を奪われる。
「///っ…ん、…ッ…。」
深い口付けを繰り返されて酔っていく私を、彼は身体を反転させて自分の下に組み敷くと…。
唇を離して、じっと見降ろした。