夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「///…私が好きなのは、マオ様なんだから。」
そう呟いて、私は自分で自分の身体を抱き締めるようにして布団の中でうずくまる。
マオ様の事を想いながらも、ヴァロンがチラつく…。
あの中庭で、強引に唇を奪われ、相手にされていた女性を羨ましく思ってしまう自分がいる。
あの後、部屋に戻ってあの二人はどうしたのだろう?
あの、人を射抜くような視線に貫かれながら、どんな風に…。
ヴァロンは、どう…。
どんな風に相手を愛すのだろう?
「っ……///。
わたくしをこんな気持ちにさせて、許さないんだからっ…ヴァロン///。」
眠れない私は布団から起き上がり、浴衣や身に着けている物を脱ぎながら、気持ちと身を清める為に部屋に付いているお風呂に向かった。
……
………。