夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「……付けるよ、毎日。」
身体も心も、触れ合う度に涙になって気持ちが溢れそうになる。
胸が弾んで、いくら叫んでも足りないくらいに大きくなる愛。
例えどんな結末を迎えても、俺の人生は不幸なんかじゃない。
アカリに出逢えた。
それだけで、俺は神様に感謝出来る。
「大切にする。ありがとう、アカリ。」
「///……よかった。」
嬉しそうに微笑んでくれるアカリを、俺は握っていた手を引き寄せて、ギュッと抱き締めた。
「!///っ…ヴァ、ヴァロン……ッ。」
公衆の面前抱き締められてオロオロと戸惑いながら辺りを見渡そうとする彼女の顔を、俺は自分の胸に押し付けて腕の中に閉じ込める。
「……アカリ。
俺と、ずっと一緒に生きて……。」
自然と口から漏れた俺の我が儘に、アカリは「当たり前だよ。」って言いながら、暫くそのままで居てくれた。
……。
本当に怖いのは、命を失う事じゃない。
アカリの傍に居られなくなる。
それが、俺が1番恐れてる事なんだ。
……
………。