夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「……俺、死なないよ。
アカリがね、もう一人子供欲しがってるんだ。その願いも、叶えてやりたいし…。
他にも、たくさん約束したから守らねぇと。」
「っ…ヴァロンさん。」
大切な人の為に前向きな姿勢を見せるヴァロンさんに、視野が滲みそうになるのを私は必死に堪えて今後の事を話す。
「まずは、現状をマスターやシュウさん、アカリさんに話して考えて行きましょう。これ以上、隠し通して進めていく事なんて出来ません。」
「…ん、そうだな。分かった。
この任務が終わったら、次の日休みがあるからその日でいいかな?
俺が帰ってくるまでは、待ってて?自分の口からちゃんと話したい。」
「分かりました。」
私の意見に対するヴァロンさんの返答に、本人の意思を尊重しようと私は頷いた。