夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
……。
もう、迷わない。
私は自分の決めた道を、進む…!
心の中で頷いて、私は向かってくる黒スーツ達を次々と相手していく。
実戦の経験が少ない私には不利な状況だけど、生まれながらに良い格闘センスを持っていると、武闘を教えてくれた先生は言ってくれた。
大切なのは諦めない気持ちと、強い志し。
…大丈夫。
私には相手の動きがスローモーションのように見える。
攻撃を交わし、防ぎながら、私が倒していくと…。1番奥にいた黒スーツの男が、胸の内ポケットから拳銃を取り出す様子が目に映った。
「っ……!」
私は自分の身体の小ささと身軽さを利用して、自分が倒した男の肩を踏み台にして前に跳ぶと、拳銃を構える相手の側に降り立つ。手を掴んで銃口を床に向けさせ、そのまま思いっ切り回し蹴りで男を横の壁に叩きつけた。
……。
黒スーツの男達は、みんな私の手によって倒され床に転がっている。