夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「っ…お願いッ…!やめてッ…!
その子に酷い事しないでっ…!!」
アカリさんの叫び声が聞こえたと思ったら、私はアランに首の後ろを手刀で殴られて、床に倒される。
っ…ダメ……。
このまま、…気を失ったら……。
何とか意識を保とうとするが…。
アランとアカリさんの声が、遠くなっていって…。
もう何を話しているのか…。よく分からない。
……。
薄れゆく意識の中で、最後に微かに聞こえたのはアカリさんの声。
「あの子を…。
ユイちゃん、ヒナタをよろしくね……。」
そう呟いて、アランに強引に引かれて連れ去られて行くアカリさんが…。私のボヤける視界に映った。
っ…ダ、メ……。
アカ…リ、さん……。
……。
………。
私は、そのまま気を失ってしまった。
……
………。