夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
何処か良い店はないか、辺りを見渡すけど…。
さっきまでアカリさんの事を考えていたからか、すっかり彼女の手料理を食べたい気分になっていた。
「ね〜レイ。あのさ……。」
いきなり押し掛けたら迷惑かとも思ったが、ダメもとでアカリさんに頼んでみようと、レイに提案しようと思った時。
ピコーン!ピコーン!
通信機に何やらメッセージが届いた音。
「え〜!なにっ?また次の仕事〜?」
私達調査員への仕事の指示は、大体地図付きで通信機にメッセージが送られてくる。
「こんなタイミングで勘弁してよ〜。」と項垂れる私を、「まあまあ。」となだめてくれるレイと一緒に、しぶしぶメッセージを確認。
……。えっ…?
その内容に目を疑って、私はレイの手から通信機を奪って画面を凝視した。