夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
ほんの少しのすれ違い。
たった一つのボタンのかけ違い。
誰が悪い訳でもなければ…。
どうすれば良かったのかも、後になっても分からない。
ただ、みんな必死だった。
考えて、悩んで、懸命に考えた道だったのに…。
その結果が伴わない時、人は後悔する。
大切な人を守りたい。
願いは、それだけだった。
大切な人に、明日も笑っていてほしい。
それだけで、幸せだった。
沢山の人が集えば、その想いがもつれ合うのは当たり前の事だと…解っていた。
けど…。
人が人を想う優しささえも、綺麗に織り成す事が出来なければ…。
人はこんなにも、もつれ合ってしまうのだ。
……
………。