夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「みんなでっ…、みんなで考えましょうっ?
アカリさんを助けましょう…!」
マスターだって、そうだ。
俺にシュウを殺めさせないように、俺が罪を犯さないように…。仕方なく、すぐに依頼書を渡してくれた。
「私とヴァロンなら出来ない事なんてない。っ…そうでしょう?ヴァロン…ッ。」
「っ…る…せぇ……。」
それなのに、俺は…。
自分の後悔に耐え切れずに、シュウに当たる。
「っ…うるせぇんだよッ!!!!」
溢れ出した後悔と、邪魔な位に俺を遮る頭痛を抑えきれなくて…。
俺はシュウを思いっきり振り解いた。
ガッターンッ!!!
と、部屋に響く激しい物音。
俺に振り解かれたシュウは、ソファーにぶつかって、床に倒れた。
「!っ…シュウ!
シュウッ…大丈夫かっ…?!」
マスターが駆け寄って、支えられながら上半身だけ起こしたシュウと…。俺の瞳が重なる。