夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
眼鏡が外れたシュウの瞳が、悲しく光っているのに…。
爆発した俺の感情は…。
もう、止まらなかった。
「ふざけんなッ…!!
お前に任せてた結果がこれだろッ?!」
自分への後悔と苛立ちが、大切な人を傷付けていく…。
「っ…もう邪魔すんなッ!!目障りなんだよッ…!!」
吐き出した言葉は、全て自分への想いなのに…。
受け止め切れなかった、弱い俺の心がヒビ割れて…。
威嚇するように優しい相手を、責めた。
……。
大切に積み上げてきた、宝物。
中心部の芯(アカリ)を奪われたら、積み木みたいに、簡単に崩れた。
どうして俺は、大切な人と別れの時に、傷付け合う事しか…出来ないんだろう。
リディアも、シュウも、みんな…。
俺の弱さで傷付けた。
……。
なぁ、シュウ。
涙で濡れたお前の瞳に、俺はどんなに醜く映ってた…?
これが、俺とシュウの別れだった。
シュウの瞳と記憶に残った最後の俺は、夢をぶち壊す、悪魔みたいだったろうな…。