夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
顔立ちは悪くなかった。
優しい瞳に優しい笑顔。
穏やかそうな雰囲気に、身なりのいい服装。
何不自由なく育ってきたお坊っちゃまが、遊び半分にこんな場所に来た事。
私はイラつきを覚えた。
…とはいえ、相手は客。
邪険にする事は出来なくて、さっさと相手をして帰してやろうとしたわ。
そしたら、彼は顔を真っ赤にして言った。
「///っ…僕は、こんな事をしに来たんじゃありません///!」
……。
訳が分からなかった。
この坊やはここが何をする場所かさえ知らずに来たのかと、呆れた。
すると、彼は更に私を驚かせる発言をする。
「///…僕は、貴女が好きですっ!
だからっ…もう、こんな仕事…辞めて下さい!!」
……。
本当に、訳が分からなかった。