夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

「!ッ……///。」

ボタンが飛び散って、露わになってしまう下着姿の胸元。
咄嗟に隠そうと動く私の身体を、アラン様は両肩を掴むようにして抑えながら破れたブラウスをずり下ろし、露わになった素肌に口付けてくる。


「!っ…や、ゃ…だッ…///!」

ゾクッと身体が震える。
力で敵う筈ないと分かっていても、抵抗する事を止められない。

私がこのまま思うがままにされてしまったら、ヴァロンとアラン様は永遠に和解する事なんて出来なくなってしまう。
それどころか、今以上に啀み合う結果になるだろう。

それに……。


「///っ…お願ッ…や、めて……ッ!」

ジワジワと涙が滲んでくる。

ヴァロン以外の男性の手が、唇が、舌が、自分に触れてくるという事に耐え切れない。
心も身体も、力一杯”違う!”、”嫌だ!”と叫んでいた。
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