夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
今までヴァロンに触れてもらって、抱かれるという行為は嬉しさに満ち溢れ、幸せ以外の何物でもなかった。
自分が普通の女の子よりもエッチなのかと思うくらい、もっともっとと求め合って…。永遠に触れ合っていたいとさえ感じた時間。
でも…。
それは、全て相手がヴァロンだからだった。
愛おしい彼の手と唇だから触れて欲しいと、素肌の体温を心地良いと感じたのだ。
こんな時に改めて実感する。
もう、私は絶対にヴァロン以外を愛せないと…。
「!っ…い、ゃあぁぁーーーッ…!!」
アラン様にスカートの中に手を忍ばされて、思わず大きな声で叫んだ瞬間…。
「!!ッ…?っ…うッ……!」
気持ち、悪い…っ。
急激な吐き気に襲われて、私は片手で口元を押さえると身をギュッと縮こませた。
っ……ダメ、吐くッ…。
「!…っ?……アカリ様?」
「ッ……!!」
今までと違う私の反応に躊躇したアラン様。その隙にもがくようにして私はベッドから降りると、耐え切れず側にあったゴミ箱に吐いてしまった。