夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

実は、今日はヴァロンが計画してくれた夫婦二人きりでの一泊旅行。
今年度は夢の配達人として前半でかなりの好成績を残しているらしく、一泊くらいなら平気だから、とヴァロンは誘ってくれたけど…。
きっと彼の事だから、この日の為に仕事をキチキチに詰めていたに違いない。


「ヒナ、良い子にしてるんだぞ〜。」

そう声を掛けながらヒナタを少し抱っこして再びユイちゃんに預けると、ヴァロンは私の方を向いて手を差し出した。


「アカリ、行こ?」

「///…うんっ。」

ヴァロンが私の為に無理をして時間を作ってくれているのはすごく申し訳ないと思いながらも、やっぱり嬉しくて表情が緩んでしまう。

差し出された手を取って、留守を預かってくれる三人にもう一度お礼を言うと、ヴァロンと二人で家を出た。

……
………。
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