夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

「///っ〜〜〜。」

素肌と素肌が密着して、固まる私。


「……アカリ。肩、冷えてる。
ちゃんと浸からなきゃ風邪引くだろ?」

ヴァロンはそんな私を抱いて、再び浴槽の深い場所で腰を降ろして、湯船に浸かり始めた。


「///……。」

ヴァロンに抱かれたまま湯船に浸かる。
少しでも動いたら自分の前の裸が見えてしまいそうで、抱き締められたまま動けない。

仮に動けたとしても…。
今暴れたり逃げたりしたら、また彼に誤解されてしまうと思い、私は視線を合わせないまま俯いてじっとしていた。


すると…。


「……夢、また一つ叶った。」

私の耳に、そんなヴァロンの声が聞こえた。
「え?」と思わず漏れた言葉と同時に顔を上げて彼を見ると、お湯で顔に貼り付いた私の髪を優しく手で退けてくれながら優しく微笑んでくれる。
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