夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】
「……。
さて、長風呂しちゃったな。上がるか?
俺、向こう向いてるからアカリ先に上がって……。」
俺がそう言いながら離れ様とすると、アカリの腕が素早く身体に回されて、ギュッと強く抱き付かれた。
「///ッ……。」
密着した素肌。
彼女の柔らかい胸が、身体に触れてドキッとする。
自分から触れる時とはまた違う感触に、一気にエロい気持ちが膨れ上がってきてしまう俺。
そんな俺に、アカリが呟く。
「///……ぃ…て。」
「……え?」
「///っ……抱いて、ほし…ぃ。」
恥ずかしがって控え目だけど、それでも確かにハッキリ俺に聞こえるくらいの声で彼女は言った。
抱いてほしい、なんてアカリの口から今まで聞いた事は一度もなかった。
彼女はいつも俺の気持ちに応えてくれて、自分から寝屋に誘う様な事はしなかった。
だから、一瞬自分の耳を疑ってしまう。