夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

夢を壊さない為に、例え自分が傷付いてもその道に進んで行く。
そんなヴァロンが、私は大好き。

そのままでもいいから、本当は私にもその痛みや苦しみを分けてほしい…。

絶対に、ヴァロンを独りになんてしない。
貴方の夢は、どんな事も私が一緒に叶える。
絶対に離れないって誓う。


「…笑わないで聞いてくれる?
私の幼い頃の夢はね、お嫁さんになる事だったの///。」

「え?……。」

「大好きな人の、お嫁さんになる事。
ヴァロンに逢えて、叶ったの。
だから…ありがとう///。」

私の頰に触れている手に自分の手を重ねてそう言うと、気不味そうにしていたヴァロンが少し照れた様に微笑んだ。
彼は自分からはよく私に”ありがとう”って言うのに、言われるのは慣れてないんだ。

そんなヴァロンが可愛くて、私も表情を緩ませながら自分の気持ちを伝える。
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