クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~






「よし、校長にそいつを今すぐ学校から追い出すようにいう」



「ちょ、黒川くんっ!」


こうちゃんの話を聞いた黒川くんがすごい険悪な顔で歩き出そうとするので慌てて腕を捕まえて止める。



「だいたいおかしいんだよ。もうすぐ夏休みだっていうこんな時期に臨時教師なんて。そんなの、夏休みに沙良になんかしようって魂胆しかねーだろ」



相変わらず心配性で深読みしすぎる黒川くん。



「なんかって…なんにもないよ…こうちゃんは大人だし…私のこと親戚の妹くらいに思ってるからさ…」


「冬李さんは?」


「え?」


「そいつのことなんて言ってんの」



「え…っと…」


「沙良のお兄さんがどう思ってるのかでどうするか決めるよ」


うわぁ…。
黒川くん、痛いところ付いてくるな…。


お兄ちゃんはこうちゃんのことあんまりよく思ってないし、でももしそのことを言えば確実に黒川くん、お父さんにこうちゃんのこと話すだろうし…。



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