クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~


「仲良いよ、すっごく!!」


慌ててそういう。
嘘なんかじゃない。


お兄ちゃん、あんなこと言ってるけど、こうちゃんが引っ越すとき一番寂しそうにしてたのはお兄ちゃんだし。


喧嘩するほど仲がいいっていうし…。



「黒川くんも、こうちゃんと話せば絶対大丈夫だって思えるよ!すっごく優しいよ!」



「沙良は鈍感だから、その言葉信用ならない」


グサッ


彼氏に信用されてないって…。


「沙良っ」


「えっ」


っ?!


顔を上げると、突然視界が黒川くんのアップでいっぱいになると、唇に柔らかいモノが触れた。



…っ!


黒川くんったら!!
美蘭ちゃんの前でなんてことを!!


「だから…昔の知り合いだからって気を緩めないように。じゃなきゃこうやってすぐに手出されるよ」


っ!!


「黒川くん…こんなとこで!」


私と黒川くんのやり取りを見ていた美蘭ちゃんも顔が真っ赤だ。


「水田、沙良の監視よろしくね」


「あ、う、うんっ」


黒川くんは私たちに手を振ると、校舎の中へ帰って行った。



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