クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「え…いいの?!」
「学校にずっといるよりマシだよ」
そう言ってこうちゃんは無邪気に笑う。
かっこよくなったな…こうちゃん。
昔もかっこよかったんだけどね。
「ダメに決まってんだろ!」
っ?!
ドアの方から大きな声がして私とこうちゃんは同時にそこに目を向ける。
「お兄ちゃん…」
「沙良!絶対ダメだ!こんなロリコン男!絶対に連れてっちゃダメだ!襲われるぞ!」
お兄ちゃんは、ズカズカと部屋に入ってくると、私とこうちゃんの間に入って、こうちゃんが私に近づけなくなるように盾になる。
「シスコン男にロリコン呼ばわりされるなんてねぇ…。俺より冬李の方が数倍危険だと思うけど?」
「あぁ?俺は大事な妹をケダモノから守ってるだけだ!」