クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「南夏もやったな!沙良ちゃんの水着姿見れるぞ!」
「黙れ」
あれ…なんだか黒川くん、すごく怒ってる?
「そうだ、水着!3人で買いに行こうね!」
「うぉー!最高!ナイス楓!」
楓ちゃんがパァっと顔を輝かせてそういうと、音楽くんがまたワイワイと騒ぎ出した。
「沙良、たくさん友達できてよかったね」
楽しそうに盛り上がるみんなを笑顔で見ていると、こうちゃんがそう言った。
「うん。これも全部、黒川くんのおかげなの。あ、黒川くん!ちょっときて!」
いつものようにカウンターの隅にいた黒川くんの手を引っ張って、こうちゃんの前に連れて行く。
「改めて…こちら、か、か、か…」
いざ、こうちゃんに黒川くんのことを紹介しようとしたら、急に恥ずかしくなって「カレシ」の3文字がなかなか出てこない。
「婚約者の黒川 南夏です。話は沙良から聞いてますよ。こうちゃん先生」
っ?!
こ、こ、こ、こ、
婚約者?!
「ちょ、、黒川くん?!」
慌てて隣の黒川くんを見る。
「なに?なんか間違ったこと言ってる?俺はそのつもりで沙良と一緒にいるよ」
「……っっ〜〜!」
もうっ!
黒川くんったら、こうちゃんの前でなんてこと!!
恥ずかしくて、顔から耳の先端まで真っ赤になっていく。