クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
【side 沙良】


うっ……。


お昼ご飯中。



斜め前に座る黒川くんがバチバチと聞こえそうな睨みを効かせながら、私の隣に座るこうちゃんを見ている。



「…おい」


その低い声に、食事を楽しんでたみんなまでシンと静かになった。



黒川くん…すっごい怒ってるよ…。



「なんでこいつが沙良の隣なの」


黒川くんはまだカレーを触ってないスプーンをこうちゃんに向けながらそう言った。



「こいつって…」



「すまんね〜藤枝!南夏、沙良ちゃんのことになるとすぐマジになって怒るから、ね、沙良ちゃん」



「えっ?!あ……はぁ…」



音楽くん、いきなり私に振ってくるんだもん。びっくりするよ。





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