クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~









セーーッフ!


チャイムが鳴り終わったタイミングで教室についたけど、まだ先生は来てなくて私はホッと息を吐いてから自分の席に座る。



3年生になっても、黒川くんとはクラスが離れてしまったけど、


「沙良おかえり」



そうやって後ろの席から私の名前を呼んでくれる子がいるから、乗り越えられるんだ。



「美蘭ちゃんただいまっ」


私は振り返って、後ろのにいる去年から仲良しの美蘭ちゃんにそう言う。



「まーった、彼とイチャイチャしてたんでしょー?」


っ!!


「…だ、だって〜」


「好きなんだもんね〜黒川くんのこと」


美蘭ちゃんは、去年同じクラスの学級委員で、なかなかクラスに馴染めなかった私を気遣ってくれた子。



長い黒髪は艶があって綺麗で、身長もスラッと高くて、『美しい』って言葉がよく似合う女の子。



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