クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
好きだから
「恥ずかしい話なんだけど、ただのヤキモチなんだ…」
「ヤキモチ?」
「積もり積もってっていうか、今日爆発しちゃったっていうか…ほら音楽ってなんでも馬鹿正直に全部口に出る性格じゃない?」
「あぁ」
「可愛い子みたらすぐに反応しちゃうし、スタイルのいい子とか見つけたらあからさまにガン見するし!」
「…あ、あぁ」
それは、なんだか音楽の腐れ縁として水田になんだか申し訳ない気持ちになった。
「それで、今日の昼、沙良の水着姿みた音楽がすごい沙良のこと褒め出して…もちろん、私のことも褒めてくれたけど、だけど…」
「…なんかわかるよ、それ」
「え、黒川くんも?」
「あぁ。かっこ悪いけど、やっぱりただのヤキモチなんだよな」
誰かと同等なんか嫌で、俺以外の特別なんて存在して欲しくなくて。
自分だけ見て欲しくて、自分だけ求めて欲しい。