クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「本人には絶対言えないけど…私、自分が思ってたよりも音楽のこと好きなんだってわかった。でも、それがまた悔しい。音楽は私くらい私のこと好きなのかなって」
「それ、本人に言えばいいだろう」
「黒川くんだって、沙良に言えばいいじゃない」
「ハハッ、言ったところで沙良はポカーンだよ」
「あー、沙良は音楽よりひどそう」
「ひどいってもんじゃねーよ」
「そんなこと言って、」
「あぁ、結局、そんな沙良に惚れてるよ」
「ちょ、黒川くんもそういうところあるからね!?」
っ?!
突然声を大きくした水田の顔を見ると、引き気味で俺の顔をみていた。
「は、なにが?」
「よく他人の前で恥かし気もなくそういうセリフを…」
「水田だって言っただろ!」
「私のとはレベルが…!あぁ、とにかく、沙良も沙良で絶対に黒川くんしか好きじゃないから、そんなに心配しなくていいんじゃない?」
「そのセリフそっくりそのまま返してやる」
「フフッ。バカップルだね〜」
「そっちがな」