クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「…う、うん。好きだから…仕方ないよ」
ゆでダコのように顔を真っ赤にしながらそう言う。
私の気持ちをわかってて、わざと今みたいに意地悪な質問をするのは最近美蘭ちゃんのブームらしい。
「あぁ、ダメ。その顔ほんっとダメ。私、女だけど沙良のこと押し倒したいって思っちゃった」
美蘭ちゃんはそう言いながら目頭を押さえて私に右手の手のひらを見せた『ストップ』のポーズをした。
お、お、押し倒したいって美蘭ちゃんっ!!
私の顔の赤みは冷めやらないうちにみるみるうちにまた熱を持ち始めた。