クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「まぁ…」
藤枝は突然立ち上がると、俺の方に向かって歩いてくる。
そして、顔を俺の耳元へ近づけてくると、
「今度泣かしたりしたら、もらっていっちゃうかもしれないけどね」
と小さく吐いてから、、
「先生はもう寝まーす。お前らも夜更かしするなよ〜」
とくるっと振り返ってから二階へと上っていった。
いちいちムカつくことを言うやつだ。
だけど…。
正直、俺の心は今、沙良の言葉1つでだいぶイラつきが収まっていた。
単純すぎる。
バチっと沙良と目が合って、思わず晒す。
「ごめん。沙良…」
「ううんっ!私だって黒川くんを不安にさせる行動して…ごめんなさい」
沙良がそう言って、ペコッと頭を下げる。
その動きさえいちいち可愛くて、早く抱き寄せたいと思ってしまう。