クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~
「だって…好きすぎるから恥ずかしい」
「なんだそれ」
「こうちゃんに触れられて平気なのも、音楽くんのことも名前で呼べるのも、全然意識していないからで…」
「っ、」
「多分、私、黒川くんが私を好きな気持ちより黒川くんのこと好き!だから、些細なことでもすごくドキドキしちゃうし意識しちゃう」
「フッ」
顔をそらして恥ずかしながら話す沙良に思わず口元が緩んだ。
悩んでたのがバカバカしいと思えるくらい。
俺らは水田が言うようにバカップルで。
「ううっー、ほら絶対笑われるから言いたくなかったのにー」
そうやってカバッと顔まで布団をかぶる沙良。
いや、可愛すぎだろ。
足が少しだけ触れて。
彼女の足がピクッと反応したのがわかる。
ふーん。
沙良は今、俺のことを意識してくれているんだ。
「じゃあさ、沙良」
布団をかぶったままの沙良に話し続ける。