【完】DROP(ドロップ)



そう言って立ち上がり、リビングのドアへと向かったあたしの耳に



――ドンッ



と大きな音が聞こえた。



その音に驚いて振り返ると、圭矢がベットから落ちていて、その上にはシーツが被さっていた。



「圭矢、どうしたの!?」



そのまま駆け寄ると、少し恥ずかしそうな顔。



「大丈夫? ケガしてない?」



明日だって撮影があるのに!
ケガなんてしてたら大変だよ。



「……大丈夫、かな?」



苦笑いを見せる圭矢。



「何したら、ベットから落ちたの?」



そんなに高くないベットから落ちるなんて。

シーツに足でも絡まったのかなぁ?





< 191 / 374 >

この作品をシェア

pagetop